MATSUMOTO
安曇野、上高地、美ケ
原へ、由緒ある旧湯を旅
の拠点にする。

        「北アルプスへのターミナルステーション」が観光都市としての松本の顔である。街のシンボルは国宝松本城。町並みの随所には武家造り・蔵造りの館、文明開化の洋館などが残る。近代都市でありながらこれほどの落ち着きを見せる街もまた珍しい。近郊には、松本城下の奥座敷・浅間温泉、松本藩主御用達の美ケ原温泉、薄川渓谷の扉温泉、薬湯の誉れ高い崖ノ湯温泉など四季折々に楽しめる温泉場がある。松本市内、安曇野、上高地、美ケ原方面への観光拠点としても利用してみたい。 ●松本市観光温泉課 電話○二六三・三四・三○○○。

            松本城
              約四○○年前に築かれた五層六階の天守閣は連結複合式という独特の造りをしている。一九三六年国宝指定。黒瓦と黒漆塗りの外観から「烏城」とも呼ばれ、その勇壮な姿を誇る。石落とし、鉄砲狭間(はざま)などの内部の仕掛けを見学でき、二階には火縄銃などを集めた鉄砲蔵がある。天守閣に上れば松本市街と北アルプスや美ケ原の山並みを一望できる。城の入口には歴史資料や郷土工芸品などを集めた「日本民俗資料館」がある。
            ●入館料五二○円(日本民俗資料館と共通)。八時三○分〜一七時。無休。
            電話○二六三・三二・二九○二。

            アルプス公園
             広大な敷地をもつ市民の憩の場。駅から北へバスで二○分、標高八○○メートルの丘にある。山岳関係の資料を集めたアルプス山岳館、小鳥と小動物の森、フィールドアスレチック、野外ステージ、遊園地などの施設があって、大人から子供まで楽しめる。
            ●アルプス山岳館入館料一○○円。
            九〜一七時。月曜(祝日の場合翌日)休館。電話○二六三・三三・○七○七。



      約一○○○年の昔、浅間温泉は豪族犬飼氏によって発見され、よって「犬飼の湯」と呼ばれていた。安土桃山時代、江戸時代には「松本城下の奥座敷」として武士たちに愛用され、文人・歌人も多く湯治に訪れた。北アルプスを正面に控え、松本平を一望する雄大な景観は当地ならではのものだ。
      ●浅間温泉観光協会  電話○二六三・四六・一八○○。

信州温泉界の老舗は、松本城下の奥座敷として栄えた。

    遊歩道
     温泉街の北、茶臼山の麓、杉小立に囲まれた「神宮寺」の境内には与謝野晶子の歌碑があり、茅葺きの本堂が美しい。さらに、苔むす「小笠原墓所」から松林を抜けて天満宮に通じる小道は快適な散歩を楽しめる。また、玄向寺の仁王門から数十メートルの参道の両側には石仏が一直線にならび、その表情にはほのぼのとした石工の手芸を感じさせる。夏のボタンの花は見ものである。温泉街の薬師堂には温泉を守る薬師様が祀られている。ここには「本州中央の地」の石碑が建ち、かたわらの湯壷からはほのかに湯煙がたちのぼっている。向かいは民家建築の典型といわれる降旗邸だ。
     


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