INA・KISO
伊 木
那 曽
山紫水明の地にちりばめ
られた、素朴な湯を訪ねる。

     中央アルプスと南アルプスに挟まれる信州の南部地域では、深い山地を南北に、2本の大河が谷をうがつ。木曾川と天竜川である。その2つの谷をたどる道を木曽路、伊那路と称する。街道にはかつての風情そのままの、素朴さが魅力な、小さな温泉がちりばめられている。一歩入った山中には、雄大な山並みを眺望する露天風呂が旅人を待つ。



         木曽川の眺めがすばらしいのが棧温泉。ここは木曽八景にも数えられる名勝である。木曽川の支流・王滝川の近くには釜沼温泉、さらにその上流の西野川沿いには小坂温泉、木曽温泉、鹿の瀬温泉、西野温泉、開田温泉など静かで落ち着ける山間のいで湯がいっぱいだ。木曽川の対岸にあたる木曽駒ヶ岳山麓にある駒の湯は、標高930メートルの高地温泉である。

江戸の町並みの残る宿場を抜け、山のいで湯に憩う。

    赤沢自然休養林
     上松駅から15キロ、標高は1000〜1500メートル。木曽ヒノキを主として平均樹齢250年という天然林地帯。日本三大美林の一つに数えられ、日本での森林浴発祥の地として知られる。うっそうとした森のなかに六つの遊歩道や休憩舎、森林資料館があり、かつては木材の運搬に使用された森林鉄道の体験乗車もできる。
    ●入園無料。冬期閉園。
    電話0264・52・2001(上松町産業観光課)。

    南木曽町博物館
     奥谷脇本陣、妻籠脇本陣、歴史資料館の3つで構成される。奥谷脇本陣は総檜造りの建物で、土蔵には脇本陣の民俗資料と藤村文学と奥谷のつながりの資料が展示されている。妻籠本陣は江戸時代の間取り図をもとに復元されたもの。歴史資料館では木曽や宿場の歴史を模型と映像によって紹介する。
    ●入館料700円(三館共通)。9〜17時。年末年始を除き無休。
    電話(歴史資料館)0264・57・3322。


         天竜川に沿って延びる伊那谷の北部には、おしゃれな施設・荒神山温泉、民芸調の長田温泉、桜の名所・高遠温泉、充実した施設のまつかわ温泉、塩辛い湯が自慢の鹿塩温泉、美人の湯・小渋湖温泉などユニークな温泉地がならぶ。南部では、一軒宿の多い伊那谷のなかでもっとも大きな温泉地となる昼神温泉郷を筆頭に、川下りに便利な天竜峡温泉、渓谷美を楽しめる川路温泉、南宮温泉、信州飯田温泉、自然探索なら茶臼山温泉と、目的に応じた湯選びができる。

「暴れ天竜」の渓谷に湧く、殊玉の温泉たち。

    天竜ライン下り
     天竜峡温泉港から唐笠港までの約10キロ、ガイド嬢の案内で水しぶきを浴びながら下る。新緑、花見、紅葉、雪景色と、四季のうつろいを味わえる。所要時間は50分。
    ●乗船2900円。8時20分〜17時の間、1時間毎に出発(季節により変動有、要問い合わせ)。荒天時運休。
    電話0265・27・2247。


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