ITAMURO・NASU
板 那
室 須
雄大なリゾート地にふさ
わしい豊かな湯けむり。

     栃木路の北端、茶臼岳を盟主とする那須連峰の裾野に、なだらかに那須野ヶ原が広がっている。ここは那須御用邸が置かれるなど避暑地として知られるが、スポーツ、レジャー施設の開発が盛んな雄大なリゾート地でもある。歴史ある那須湯本温泉を中心とする「那須温泉郷」、下野の薬湯として親しまれる「板室温泉」、今なおランプの灯る秘湯「三斗小屋温泉」など存在感ある温泉に彩られる。




         那珂川の支流・湯川の谷に湧き、古くから「下野の薬湯」として湯治客に親しまれてきた。ちょっとぬるめの湯が湯治にはぴったりだ。川に沿った通りには浴衣がけの長期滞在客がそぞろ歩き、湯の街情緒が漂う。守り神の温泉神社には身体を治した人たちの松葉杖やわらじが奉納されており、効能にも折り紙が付いている。吊り橋のたもとにある共同浴場「板室温泉館」は無料で利用でき、日曜日には湯治客向けの朝市が開かれる。紅葉の名所でもあり、高山植物の美しい沼ッ原湿原、優雅に落ちる乙女の滝にも近く、自然と親しむのにもよい。
        ●黒磯観光協会 電話0287・62・7155。

「下野の薬湯」は、静かな環境が自慢だ。

    沼ッ原湿原
     板室温泉の北、標高1200メートルに広がる約五ヘクタールの湿原。澄んだ水をたたえる沼(沼原池)やニッコウキスゲ、コバイケイソウ、モウセンゴケ、エゾリンドウなどの珍しい高山植物が見られ、「ミニ尾瀬」の印象がある。1周約1キロをゆっくりと散策できるが、植物保護のため木道以外は立ち入り禁止だ。

    乙女の滝
     那珂川の支流・沢名川にかかる。「乙女」の名にふさわしく幅5メートル、落差10メートルの小さな滝だが、樹木に囲まれているため、新緑の頃、紅葉の頃が趣深い。道路から散策道を下ると滝を見下ろせる観瀑台があり、そこからさらに滝壺近くまで下り、水遊びもできる。乙女橋のたもとには軽い食事のできる休憩所がある。


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