HAPPOGAHARA・SHIOBARA
八 塩
方  
ヶ  
原 原
北関東随一の新緑、紅
葉の渓谷に湧く。

     塩原は栃木の名流、曲がりくねった箒川に沿う細長い町である。その美しい渓谷は北関東随一と謳われ、新緑はもちろん特に紅葉の時季に、散策の旅人たちをひきつけてやまない。渓谷に点在する温泉は湯元が一一あることから「塩原一一湯」と呼ばれ、湯量豊富な美しい温泉地帯を形成している。その湯の里をのんびりのどかに名物のトテ馬車が走る。





         平安時代初期の806年、赤川の渓谷に元湯が発見されたのが始まりとされる古い温泉郷。戦国時代には佐竹、足利氏の武将らが湯治し、明治時代に塩原街道が開通してからは尾崎紅葉、野口雨情らの文人墨客も多く訪れ、広く知られるようになった。温泉郷の入口「大網」、渓谷の美しい「福渡」、老舗ぞろいの「塩釜」、洞窟から湧く「塩の湯」、かつては別荘地だった「畑下」、温泉郷で最もにぎわう「門前」「古町」、塩原温泉発祥の地「元湯」、硫黄臭たちこめる「新湯」、名物トテ馬車の発着所「中塩原」、湯治客の多い「上塩原」と一一の湯元がある。
        ●塩原温泉観光協会 電話0287・32・2512

湯量豊富、しかも泉質いろいろの「塩原一一湯」。

    回顧(みかえり)の吊橋・渓谷遊歩道
     大網温泉近くの渓谷に架かる全長100メートルの吊橋。渓谷の眺めがすばらしく、渡るのもスリル満点だ。橋の下は塩原ダム、橋を渡ると回顧の滝を遠望できる滝見台がある。
     ここは約12キロの「塩原渓谷遊歩道」の起点となっており、中塩原温泉まで見どころの多いハイキングが楽しめる(所要8時間)。途中には「岩の湯」「不動の湯」などの共同露天風呂もあるから、そこでひとっ風呂というのもおつなもの。12キロが長いという人には福渡温泉までの半日コースがお勧めだ。

    塩原自然研究路
     新湯温泉と塩釜温泉を結ぶ自然豊かな遊歩道。全長およそ8・5キロ、3時間強の行程である。案内板も整備され、快適なハイキングコースとなっている。新湯からは温泉街の東の新湯富士を登り、大沼(標高約1000メートル)までは1時間とちょっと。周囲はクヌギ、ブナなどの原生林で、4月下旬からはミズバショウ、7月下旬からはカキツバタの群落が咲き誇る。大沼からは杉林の道を行き、林を抜けると小太郎ヶ淵に着く。

    木の葉化石園
     中塩原温泉から北へ入ったところにある。植物、昆虫、魚など貴重な化石数百点を展示する。葉脈のはっきりした木の葉、骨格まで見えるカエル、古代魚シーラカンス、恐竜の卵など国内外からの蒐集品だ。塩原一帯は数十万年前までは湖のあったところで、その地層から、現在でも木の葉をはじめ多くの化石が発掘されている。売店では化石の原石を販売もしている。 ●入園料500円。8時30分〜17時(11〜3月は9時〜16時)。無休。電話0287・32・2052。
     


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